桂神楽

起源

 桂神楽の起源については明らかではありませんが、桂村の始まり、特に桂正八幡神社との深い関わりがあるものと考えられます。桂正八幡神社は南北朝時代(1336~1392年)に、関東かつらぎの国より勧請したと伝えられています。

桂神楽は俗に「かつらぼうり」とよばれて、高千穂の荘と呼ばれた現在の西臼杵や、東臼杵郡の諸塚村や椎葉村、熊本県の蘇陽町等広い地域で伝承されていたと伝えられております。

 

 大神楽(おおかぐら)は、宮遷宮や大願成就といった時に奉納される夜神楽で、普段は諸塚神社や矢村稲荷神社の例祭などで神楽三番の昼神楽が奉納されています。また、桂正八幡神社の例祭では神楽三番と願成就神楽、旧暦初午祭には稲荷神楽が奉納されています。

 

 もとは桂村の氏子を中心に伝承されてきた神楽も、保存伝承には大変な苦労があり、戦時中はほしゃこの中堅が応召、戦死するなど消滅寸前の時期もありましたが、現在では伊友、与狩内、上長川、矢村地区よりほしゃこが集い地区あげての保存活動により伝承され、平成元年1月に村指定の文化財、平成3年11月には県の無形文化財となりました。