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     六年ぶりの大神楽

 諸塚神楽のひとつである桂神楽が、六年振りの大神楽(おおかぐら:夜神楽)として奉納されます。

桂神楽は古くからの慣わしを受け継ぎ、他の地域に見られるような毎年開催する夜神楽ではありません。

古くから大願成就の折に奉納されてきたことより、現在では宮遷宮や事業成就にあわせて行われてきました。しかし、最近では過疎化高齢化によるほしゃこ(舞手)の減少で、神楽保存の取り組みも難しくなってきています。

 

 その様な状況ではありますが、今回「地域の再生と氏子崇敬者の家内安全を祈念」して、大神楽(おおかぐら)を奉納する事となりました。

 

開催日時:平成23年2月19日~20日

 

19日午前10時開始

20日午前 9時頃まで

 

場  所:諸塚村立岩 諸塚神社(下図参照)

     日向市より国道327号線を西に進む(約1時間)

     諸塚村の中心地より県道50号線に入り約25分

 

問い合わせ:諸塚村観光協会 (0982-65-0178)

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2020年

1月

20日

九州の神楽シンポジュウム2020

1月18日19日の両日に九州の神楽シンポジュウム2020が宮崎市のメディキット県民文化センターにおいて開催され、日程2日目の19日に桂神楽を奉納することになりました。

 

桂神楽は近隣の神社の祭日には奉納することがあっても、村外で公演することはない神楽ですので、決定するまでに多少の葛藤がありました。

少なくとも神楽は神に奉納するものであって、人に見せる演芸ではないまさに神事(かみごと)で、お祭りの一部であることを古老から言われ続けていて、現在もその通りだと認識しているからです。

 

たまたま今回のシンポジウムに参加することになったのが、本年2月15~16日に平成から令和の御代に元号が変わった奉祝の大神楽を奉納することになり、練習過程での調整のとほしゃこの意識高揚もあってのことでした。

桂神楽は大願成就の時にしか舞われない神楽なので、不定期に開催され演目の習得にもかなり時間を要するからです。

 

最近では記録媒体が発達してきていますので、形は残せていますが記録には残せない神楽人としての根底にあるものが引き出せないと、真の神楽の姿にはなりません。

そこのところは、長年にわたり調査研究をしていただいた、先生方の努力により少しづつ芽吹いてきていますが、非常に難しい部分でもあります。

 

また、保存継承者の減少も例外ではなく、今まで神楽を牽引してきていただいた師匠さん方にも、現在の姿を見ていただく機会と捉えたことも一因となっています。

 

今回演目を決定するに至ったのも、どこの他団体も限られた時間で披露するのが「剣の舞」や「面舞」が多くみられる(※そこの神楽を代表するものだからでしょうが)ことから、普段では目にすることのない神楽を披露したいことがありました。

 

ただ「しば入れ荒神」・「みかさ神楽」の両演目は、ほしゃこほぼ全員の参加となり、「みかさ神楽」に至っては着物の着付けをお手伝いする女性陣にも参加してもらう必要があり、多くの人の労力を費やす大事業となりました。

 

ともあれ、不安だらけで迎えた当日でしたが、無事に終えて一つ肩の荷が下りた感じがします。

 

 

※ 画像は國學院大學の小川直之氏facebookより掲載させていただきました。

2020年

1月

15日

着付けの練習

 

みかさ神楽の着付けを練習してます。

 

2019年

10月

01日

令和夜神楽始動しました

令和の奉祝神楽を行う事になり、練習が始動しました。
まず初めは足慣らしを体育館で!

2016年

1月

04日

平成二十八年始動しました

桂神楽では、毎正月四日が太鼓の口開け(神楽舞初め)になっています。
今年は異常な程暖かい中でしたので、神楽を舞う者にとっては大変です。

やはり神楽は寒くないと!


2015年

4月

05日

大神楽の反省会

大神楽も無事に終了して、はや一月になろうとしていますが、公民館で反省会を行いました。…今頃になって?と言われそうですが


公民館の役員や婦人会・臼太鼓のメンバーなど皆さんの支えがあってなし得た大神楽です。

山里の神楽は地域全体で守られてきたものです。


最近は、神楽ブームや世界遺産登録の流れ、諸塚神楽の国指定の文化財登録への調査などでいろんな研究がなされています。

また、本来の神楽の本質とは違った公演の招致やイベントへの出演依頼など脚光を浴びている事は喜ばしいことではあります。

 

しかしどうでしょう?一部のイベントでは時間の制約で本来の演目を縮めて上演したり、見物客に受けるような演目だけを見せて、その神楽を評価するような流れは本当の神楽と言えるでしょうか?

 

場所によっては高天原(たかまがはら)と言われる神棚も祀らないで行う神楽は、もはやおどりのレベルでしかないと思います。

 

 

※少なくとも桂神楽は神事(かみごと)であり、神前に奉納する神楽であると思っています。

 

地域の伝統や魅力を発信することは何も否定するものではありませんが、神楽の舞姿だけが独り歩きして地域の中で守られてきた独特の風習や、地域な方々の裏支えの姿がないがしろにされているように思えてなりません。

神楽はその地域で見て評価していただくのが、私たち舞手も納得のいくものが出来ると思います。

 

一口に神楽と言っても、芸能集団のような営利神楽があったりと、一概に言えませんが、宮崎の山間地の当桂神楽は、地域で守られてきた伝統文化であり、神事であることを忘れてはならないと思います。

 

遠征や公演はそのような心構えのある地域に任せれば良い。

 

たとえ、自然消滅する日が来てもそれは、伝統や文化を守り続けてきた地域がなくなる事であり、何も不思議な事ではないと思っています。

 

 

ただ、今回の大神楽で地域外から舞手として数名協力頂き、神楽を教えていく中で違った保存伝承の考えも出来るようになりました。


思えば桂神楽を伝承してきた先人たちも、桂以外の地域に伝授することを行っていたわけで、地域外に「かつらぼうり」を育てることも必要な事だと思いました。


私が神楽を舞える間は精一杯の努力をしていこうと思えた夜でした。