2015年
4月
05日
日
大神楽の反省会
大神楽も無事に終了して、はや一月になろうとしていますが、公民館で反省会を行いました。…今頃になって?と言われそうですが
公民館の役員や婦人会・臼太鼓のメンバーなど皆さんの支えがあってなし得た大神楽です。
山里の神楽は地域全体で守られてきたものです。
最近は、神楽ブームや世界遺産登録の流れ、諸塚神楽の国指定の文化財登録への調査などでいろんな研究がなされています。
また、本来の神楽の本質とは違った公演の招致やイベントへの出演依頼など脚光を浴びている事は喜ばしいことではあります。
しかしどうでしょう?一部のイベントでは時間の制約で本来の演目を縮めて上演したり、見物客に受けるような演目だけを見せて、その神楽を評価するような流れは本当の神楽と言えるでしょうか?
場所によっては高天原(たかまがはら)と言われる神棚も祀らないで行う神楽は、もはやおどりのレベルでしかないと思います。
※少なくとも桂神楽は神事(かみごと)であり、神前に奉納する神楽であると思っています。
地域の伝統や魅力を発信することは何も否定するものではありませんが、神楽の舞姿だけが独り歩きして地域の中で守られてきた独特の風習や、地域な方々の裏支えの姿がないがしろにされているように思えてなりません。
神楽はその地域で見て評価していただくのが、私たち舞手も納得のいくものが出来ると思います。
一口に神楽と言っても、芸能集団のような営利神楽があったりと、一概に言えませんが、宮崎の山間地の当桂神楽は、地域で守られてきた伝統文化であり、神事であることを忘れてはならないと思います。
遠征や公演はそのような心構えのある地域に任せれば良い。
たとえ、自然消滅する日が来てもそれは、伝統や文化を守り続けてきた地域がなくなる事であり、何も不思議な事ではないと思っています。
ただ、今回の大神楽で地域外から舞手として数名協力頂き、神楽を教えていく中で違った保存伝承の考えも出来るようになりました。
思えば桂神楽を伝承してきた先人たちも、桂以外の地域に伝授することを行っていたわけで、地域外に「かつらぼうり」を育てることも必要な事だと思いました。
私が神楽を舞える間は精一杯の努力をしていこうと思えた夜でした。
2015年
3月
03日
火
大神楽無事に終わりました
平成27年2月28日
念願かなって大神楽の奉納となりました。ただ当日は夕方より雨の予報通り、夜中には激しい雨に見舞われるあいにくの天気となりました。
その雨も朝方の岩戸開きが始まり、大神宮様がお出ましになるころにはぴたりと止み、夜明けを迎えることになりました。
神楽は神事(かみごと)なにかの力を感じる瞬間でした。
今回の大神楽は、前回から実に4年ぶりの所業となり、諸塚神社前の立岩公民館が新築落成した事により開催しました。
年数を定めず開催する大神楽の形態は、昔からの習わしとして「かつらぼうり」に伝えられてきたものです。
「幻の夜神楽」と言われる方もあるようですが、見る人によってはそうかもしれません。
祈願成就の奉納神楽であり、見世物でも演芸でもないと言える所以でしょう。
昨今の神楽ブームや世界遺産登録の動きがある中、今回は特に県外の研究者や神楽ファンの方々が大勢来場していたことは、神楽を継承している山間地の姿をつぶさに見ていただく絶好の機会であったと思います。
特に、宮崎県知事がわざわざ来所頂いたのには驚きましたが
一夜にして舞い上げる大神楽ですが、半年ほど前から準備や稽古に取り掛かっておりました。
特に、ほしゃこの皆さんは仕事が終わって疲れた中で稽古に集まり、婦人部の方々は昼間の稽古の食事の準備や、当日はまかないのお世話と、多くの人の力添えがあって成り立つものです。
文化財の調査研究において、演目や舞姿だけが独り歩きするように感じる事がありますが、地域独特の絆で支えられてきた文化を含めて、民俗芸能として評価していただきたいと思います。
なにはともあれ、無事に大神楽を奉納できたことは万物に感謝するしだいです。
※画像は高千穂町学芸員の緒方俊輔氏撮影のものを使用させていただきました。
2015年
2月
11日
水
えりめ切り
2015年
4月
05日
日
大神楽の反省会
大神楽も無事に終了して、はや一月になろうとしていますが、公民館で反省会を行いました。…今頃になって?と言われそうですが
公民館の役員や婦人会・臼太鼓のメンバーなど皆さんの支えがあってなし得た大神楽です。
山里の神楽は地域全体で守られてきたものです。
2015年
3月
03日
火
大神楽無事に終わりました
平成27年2月28日
念願かなって大神楽の奉納となりました。ただ当日は夕方より雨の予報通り、夜中には激しい雨に見舞われるあいにくの天気となりました。
その雨も朝方の岩戸開きが始まり、大神宮様がお出ましになるころにはぴたりと止み、夜明けを迎えることになりました。
神楽は神事(かみごと)なにかの力を感じる瞬間でした。
今回の大神楽は、前回から実に4年ぶりの所業となり、諸塚神社前の立岩公民館が新築落成した事により開催しました。
年数を定めず開催する大神楽の形態は、昔からの習わしとして「かつらぼうり」に伝えられてきたものです。
「幻の夜神楽」と言われる方もあるようですが、見る人によってはそうかもしれません。
祈願成就の奉納神楽であり、見世物でも演芸でもないと言える所以でしょう。
昨今の神楽ブームや世界遺産登録の動きがある中、今回は特に県外の研究者や神楽ファンの方々が大勢来場していたことは、神楽を継承している山間地の姿をつぶさに見ていただく絶好の機会であったと思います。
特に、宮崎県知事がわざわざ来所頂いたのには驚きましたが
一夜にして舞い上げる大神楽ですが、半年ほど前から準備や稽古に取り掛かっておりました。
特に、ほしゃこの皆さんは仕事が終わって疲れた中で稽古に集まり、婦人部の方々は昼間の稽古の食事の準備や、当日はまかないのお世話と、多くの人の力添えがあって成り立つものです。
文化財の調査研究において、演目や舞姿だけが独り歩きするように感じる事がありますが、地域独特の絆で支えられてきた文化を含めて、民俗芸能として評価していただきたいと思います。
なにはともあれ、無事に大神楽を奉納できたことは万物に感謝するしだいです。